

無駄なものは、おすすめしない。
生活が豊かになるリフォームを
見極める
株式会社住宅リフォーム協会
代表取締役 戸田 雄士 氏
昭和62年、新興住宅地だった相模原市に、父が創業した株式会社住宅リフォーム協会を受け継いだ戸田雄士氏。創業当初から、ずっとお付き合いしているお客様が大半ですが、「店舗の看板を見て」と訪れるお客様も最近は増えているそうです。
ゼネコンで現場監督を経験。
手洗いの設置から大型案件まで

創業時からのお客様が大半なので、60歳以上の方が多いですね。父から会社を受け継ぐ前は、私は15年間、ゼネコンでマンションなど大型建造物の現場監督をしていました。そういう経緯もあって、当社では小さな不具合の修繕やリフォームから、大規模な新築まで、幅広くお受けしています。
以前「玄関に手洗いをつけたいが、配管が複雑でできないと2件も断られた」というご相談がありました。私自身は、できない工事はないと考えていますが、リフォームは構造体を壊してから、はじめて分かることも多いので、できないと判断されたのかもしれません。そういう意味では、リフォームは経験と想像力がものをいう仕事ですね。もちろん、そのお客様の工事は、当社でお受けして、無事に手洗いを実現しました。
リフォームの仕事の喜びは、やはり「ありがとう」とお喜びの声を直接聞けることです。ゼネコンの現場監督時代は、お客様との接点は、内覧会と不具合などのクレームをお聞きする時だけ。お客様の喜ぶ顔を見られて、感謝の言葉もいただける今の仕事は、前職にないやりがいがありますね。
かけた費用の分だけ、
生活が豊かになっているか

最近、ご高齢のお客様から、似たご相談が続きました。知らない業者が突然やってきて、屋根の工事を迫るそうです。押し売りなども多く注意が必要なので、また来たら「甥っ子が近くでリフォーム業をやっているから」と相手に言って、私に連絡をくださいとお伝えしました。私が甥になって対応しますからと。実際の工事でなくても、いろんな相談を気楽にしていただける存在でありたいですね。
常に考えているのは、「お客様がかけた費用」と「新しくなったリフォームでどれだけ生活が豊かになるか」のバランスです。だから、今の生活に必要な工事かどうかを見極めて、無駄なことはおすすめしません。ただキレイになるだけ、使い勝手も利便性も変らない過剰な工事をするくらいなら、「その予算で美味しいものを食べてください」とお伝えします。その方が、ずっと生活が豊かになりますから。
息子といっしょに始めた空手。
子どもたちに指導のボランティアも

大学時代はヨット部で、かなり本気で世界を目指していました。就職先も、ヨット部がある会社を選んだくらいでしたから。
大人になってから始めた趣味に空手があります。会社の裏の公民館で、子どもたちに空手を教えるボランティアもしていました。コロナ禍で辞めてしまいましたが、7~8年は続けていました。
実は、きっかけは息子です。3歳の時、武道をさせたいと空手を習わせたのですが、「お父さんは月謝はいりませんよ」と言われて、私も一緒に始めたんです(笑)。やってみると楽しくて、息子が大きくなって辞めてからも、私だけ続けていましたね。
今、イチ推しのリモデルは?

トイレの床掃除は、ラクにキレイにできればと思っている方は多いでしょう。その点、費用は一般的なトイレより高くなりますが、TOTOの壁掛けトイレがおすすめです。海外ではけっこう多いのですが、床に接地していないので掃除がグンとラクになります。